シラチャのサービスアパートに住んでいるのはほとんどが日本人の駐在家族です。中には自分で事業を成功させて自分のお金で住んでいる人もいますが、割合としては1%未満でしょう。シラチャには日系企業がたくさんありまして、多くの日本人、そしてタイ人が働いています。国籍に限らず色んな性格の人間がいるものですが、どうしても国民性というものは傾向が決まっています。すなわち日本人は真面目でキッチリ、タイ人はのんびりでいい加減。これは文句でも禁忌でもなく、そのような傾向があるということで誰にも否定できない事実です。シラチャには外海に面した港があり、輸出入の利便性から日系の製造業企業がたくさんあります。日本人はそこで主にタイ人に技術移転をしたり監督をしたり、日本人同士で大きな取引をしたりしているのです。日本とタイでは商習慣や常識、考え方などが全く違いますので、大きな取引をタイ人に任せてしまうことは非常に危険です。相手方も日本人の同伴、もしくは日本人同士で契約の完結を望みます。そのため、常に一定数の日本人が常駐している必要があるのですね。タイに来るような日本人はそれなりのエリートであることが多いですから、それなりの年齢で家族もちのことが多いです。そんな彼らに負担をかけずにシラチャで働いてもらおうとすると、どうしてもサービスアパートが必要になるのです。